自然との共生を視野に

特定非営利活動法人建設技術監査センター

代表理事 成岡 茂

成岡建築設計・技術士事務所 所長

 少子高齢化社会の中、わが国の社会経済情勢は新たな局面を迎えています。
 昭和の経済第一主義の時代から平成を経て、令和の時代は地域の歴史や文化を大切にし、人々が自然と共生していく社会が求められています。
 急激な人口減少時代にわが国の社会資本整備をどのようにしていくべきなのかが問われています。

災害への備えが必要

 千葉県においては一昨年の台風による強風被害の影響が一年を経過した現在でもあり災害時の迅速な対応が求められています。当センターにおいては一昨年来、事業継続計画(BCP)支援として国土交通省関東地方整備局の認定事業に対して建設業者への支援を行っています。また、公共工事では市町村の工事技術調査(工事監査)、工事検査代行及び工事監督支援を行っています。現在、昭和の時代の高度成長期に建設された公共施設の老朽化が進行しています。公共施設の再生にはあらゆる技術と人を動員して取り組まなければなりません

技術者集団としての支援

 当センターは、市町村支援と共に次代を担う技術者の育成と歴史と文化に根差した地域の活性化にも技術支援を通じて貢献していきたいと考えています。市町村には公共施設の適切なメンテナンスと新たな建設に当たっては長寿命化を意識したより性能の高い公共施設建設が求められています。そのためには性能発注やプロポーザル・デザイン・ビルド(PDB)などの手法を活用した公共施設の整備が求められています。

 ウィズコロナの時代においては都心居住といった高密な住まいより、房総半島のような自然豊かで海と田園の織り成す地域での居住が求められるようになりつつあります。当センターと連携しているシビルNPO連携プラットフォーム(CNCP)の事業部門である南房総CCRC研究会は現在、南房総の小学校跡地活用計画の取組みを行い、地域の活性化と元気な高齢者の活躍の場を創出すべく取り組んでいるところです。